3月14日のTOKYO FM ODAKYU SOUND EXPRESS で角松さんにメッセージ読んでいただきました。その完全版アップしますね。

 

「東京少年少女」、娘と一緒に観てきました。
娘は都内の高校に通っていて、部活は音楽系、日頃から「やりたいことなんてない!」と言っている、まさに東京少女。
その娘がポツリと「東京少年少女、観てみたいんだよね」と呟いた時には既に土日公演はチケットの販売も進み、どうしようかと迷っていたところに金曜の追加公演は渡りに舟で良席をゲットすることが出来ました。
ただ、この東京少女、日頃から宝塚やブロードウェイミュージカルにドップリ浸かっており、目と耳は肥えています。そんな娘が観劇後、どんな審判を下すのかも楽しみでした。
初日の舞台を見終えた後、さくらホールから渋谷駅への道すがら「どうだった?」と尋ねると出るわ出るわ、「メチャ良かった!×10」、「皆んな歌上手すぎでしょ!」、「聴いていた曲もかかったし角松さんの音楽良かった!」、「ママにも観せたかったなぁ…」、「日曜で終わりなんて勿体ない…」などなど絶賛の嵐。テーマやストーリーが自分達世代のことだったため共感する部分がたくさんあったようで、思っていた以上に気に入ってくれてました。多感な年頃に素晴らしい作品を観せることが出来てホント良かったです。自分にとってもこの舞台を娘と共有出来たことは何ものにも代えがたい思い出になりました。

短期間に架空を現実のものとされた角松さん・大塚幸太さん、溢れんばかりのエネルギーを放ち素晴らしい唄と芝居をみせてくれた役者の皆さん、そして時間のない中で舞台を作り上げたスタッフの方々、この作品に携わった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
この東京少女、ホールから退席する際、最後列にいらした角松さんを至近距離で見て「やっぱオーラ出てるわ」と呟いてました。次は“角松敏生”のライブに行ってみたいそうです!

 

角松さんに、このメッセージ読んでいただいた後「報われますね」と言っていただいて…。こちらこそ、いつも本当に報われていますよ。次の「Rebirth2」も楽しみです!

 

 

 

それにしてもすごい。

2016年に35年前に出したデビューアルバムに歌を入れ直して「SEA BREEZE 2016」としてリリース。その年むかえた35th anniv.ではオリジナルドラマーである村上“ポン太”秀一氏まで登場させて1ステージで全曲再現の暴挙。そしてその翌年には30年前のインストアルバムを“自分の弾いたギターが下手だったから”ということを理由付けにして再録。「SEA IS A LADY 2017」として世に問い、全国ツアーまでもを敢行。

ミュージシャンにとって昔出したアルバム、昔演った曲を録り直したい、もう一回やり直したいと思うことはみんな同じように強く持っている心情だと推し量られるけど、現実にここまでやる、またやれるミュージシャン、今の日本にいないでしょう。どんだけすごいんだ角松敏生。伊達に業界で36年やり続けてきただけじゃないな、というのが去年、今年の感想。

 

一億総評論家時代の今、AMAZONなどのレビューもすごい。「SEA IS A LADY 2017」なんて今日現在、初回限定盤と通常盤あわせて69件もアップされている。書かれている内容も素晴らしく、みんな角松さんと角松サウンドに思い入れあるんだろうなー、ってくらいの力作ぞろい。素人でも今は評論家と互角にいけるでぇーって世界です。

そんな中でも「旧作のが良かった…」、「1987のが好きだ…」ってのが結構あったりして、そこもまた角松さんの凄さ。30年後のやり直したのと同じ土俵でオリジナルが語られているんだもん。それだけでもう十分2017版は価値があるってことだと思う。だって30年前と今、同じ土俵で語らないでしょう、普通。


その頃の自分?昼も夜も毎日なんだか面白くって楽しくてイケイケ状態。先輩や同僚たちと仕事も頑張るけど、アフターはアッチ行ったりコッチ行ったり、朝遊び場からそのまま出勤したり、それこそ“キラキラ”な日々を送ってた。自分のことしか考えず、とにかく目の前のことだけ。先のことは漠然と思ったり考えなかったり…。今思えば刹那的で無責任極まりなかったなぁ。
それが30年も経てば、仕事では要職にも就いて、権限を持ったはいいけど責任はそれ以上に重く、何かあったら自分ひとりで済むような状況ではなく、常に組織全体のことを考えていて。プライベートでも、自分のことよりもまずは優先すべき家族がいて、自分が潰れれば彼女達をすぐにでも路頭に迷わせてしまことになるかもしれないという、そういうボーダーラインが見え隠れする立場になっているわけだ。

 

そんな風に時間の流れと共に自分も変わっているのに、「角松さんが30年前のインストアルバムまた出したんだってさ」と聞いて30年前と同じ土俵で語れるわけないじゃん!全然ない。
角松さんのことは、その私生活を含めて自分なりの想いを持ちながら、ここまでついてきた。だから、今回のアルバム、どうして他の選択肢ではなく「SEA IS A LADY 」のやり直しを選んだのかとか、やり直したかった気持ちとか、ビジネスとして狙った線とか、制作上の縛りとか、ツアーの集客とか、色々なことに思いを巡らせた。角松さんこそ30年前の角松さんじゃないんだから。この“同時代性”こそが僕にとって角松敏生が特別な存在である理由なんだけど。

 

冒頭と同じ言葉になるけど、それにしてもすごいですわ。単なるノスタルジーなど全くなく、今の角松さんが等身大で表現した「SEA IS A LADY 2017」。アマゾンで、昔のことをタラタラ述べているオッサンなどとっくに置いていかれてます。聴かなくていいです。角松さんとともに歩んでいる真の角松ファンと若い音楽好きの人たちにこそ聴いて欲しい作品。
間違って受け取ってもらいたくないのはオリジナルの1987版「SEA IS A LADY」が悪く見えると言っているわけでは決してなく。僕だって今でもこのアルバムは大好き過ぎるし、あの当時ワクワクしながらこのアルバムを一緒に聴いた彼女たち、今頃どうしてるのか…、などと微かに想い返すこともあったりすることも。でも今の自分とっては前に進むことしか考えられないし、今回の2017は早速その原動力になってくれている。

 

本当にこの時期、この季節に出してくれてありがとう!角松さん。

いろいろな事情もあり、個人的にはワンチャンのタイミングでした。ツアーも行けたし相乗効果抜群。今日もこれからこのアルバム聴きながら海に行ってきます。

今まで30年間「SEA IS A LADY」と一緒にいましたけど、これから先は「SEA IS A LADY 2017」と「SEA IS A LADY」で両手に花、楽しみ2倍。本当に嬉しい!

 

ちょっとここまで書きすぎているんで、あとはポイントだけ…(汗)

 

 

 

やはりデュエットコーナーは国分友里恵さんとを聴きたかったけど、

 

それは仕方がないし、でも吉沢梨絵さんとのネバゴナが聴けたのは

 

最大の収穫でした。

 

角松組の中では杏里を別にすると、

 

やはり米光美保さんと吉沢梨絵さんが歌の上手さ、声の良さでは

 

頭一つ以上抜きんでてると思うんですよね。

 

(今井優子さんもとてもいいです)

 

なので嬉しかったし、角松さんが吉沢梨絵ちゃんにたくさんスポットを

 

当ててたのも、とても微笑ましかった。

 

でも、二人で歌うのが16年ぶりとはね…。月日の経つのを実感しました。

 

 

 

そしてそれ以上の驚きは、何と鈴木(宮浦)和美さんがいつのまにか

 

コーラス隊に混ざっていたこと!

 

角松敏生のコーラス隊と言えば、今でも真っ先に名前があがるのは

 

高橋“ジャッキー”香代子さんと宮浦和美さんであることは昔からの

 

ファンなら当然のことと思います。

 

その宮浦さんをこの場で見ることが出来るなんて、全くの想定外でした。

 

(杏里はあるかもしれなと思ってましたがw) 

 

だいぶ体格よくなられて?いましたが、お元気そうで嬉しかった。

 

ポンタさん登場以上に今回一番ボルテージがあがった瞬間でした。

 

 

 

さて、案の定収拾がつかず終わらなくなってしまったこのレポですが、

 

無理やりまとめますかね。

 

“逢えて良かった”。なんだかこの字体は演歌歌手のものみたいで

 

嫌だったんですけど、その通りになりましたね。

 

杏里を呼んだり中山美穂を出したりなどの飛び道具は使わずに

 

地に足をつけ、角松さんのこれまでの足跡をしっかりと我々に

 

見せつけてくれた、そんなライブだったのではないかと思います。

 

 

 

奥様とお嬢さんの影響か、近年とみにまろやかになった角松さんですが、

 

この周年ライブに関してはプライドと意地がたくさん垣間見れたので、

 

僕としてはうれしかったです。

 

できればもう少し色んな話を聞かせて欲しかったかな~。

 

曲消化に全身全霊を傾けてましたから仕方ないのかもしれませんが。

 

 

 

 これから角松さんがどのような道を歩むのか僕には分かりませんが、

 

お嬢さんが成人するまでは(笑)少なくとも定年はあり得ないでしょうから、

 

前進あるのみですよね。

 

(この“娘が20歳になるまでは”とか“お嫁に行くまでは”などホント良く分かる。

 

こうやって同時進行で人生歩んでるから角松ファンはやめられないんだよなぁ)

 

 

 

でも、どんな道を歩んでも、ずっと付いて行くことになるでしょう。

 

なんせ、ファンクラブ更新時の更新理由には

 

「腐れ縁だから」と書いているくらいなので(笑)

 

 

 

皆さんも5年後、また元気な姿で横浜アリーナに集いましょう!

 

それを切に願ってとりあえず今回の「本音で語る」はいったん筆を

 

置きたいと思います。

 

 

 

長い間、忘れずにお付き合い頂いて本当にありがとうございます。

 

実際にお逢いできた方はごく僅かですが、今後も忘れずにいて下さい!

 

それでは~

 

 

 

 

 

(終了です)

 

演奏はやっぱり凄かったですよね。

 

昔から角松さんのライブに行く楽しみの一つが分厚いサウンドで、

 

他のミュージシャンのライブを聴くと物足りなくてまた角松さんのを

 

聴きに行っていた位なんですけど、

 

今回は物量戦略もあって、音圧はいつも以上にすごかった。

 

 

 

特に今回はやっぱりドラムスですかね。

 

最初からドゥービーズばりにツインドラムスだったのも「えっ?!」って

 

感じだったけど、ポンタさん加えてのトリプルであれだけの曲数演奏するなんて

 

完全に想定を超えてました。角松さん、仕込みましたね。

 

「ドラムス3世代!」なんて言ってたけど、まさにエポックメイキングな場でした。

 

複数ドラムだとよっぽど上手くないとそれぞれの音が埋もれてしまい、

 

良さがいきないんだけど、今回は“技よりとにかく音圧”かな。

 

でも“大分のジョン・ボーナム”玉田君のドラムの重たさを改めて認識できたし

 

(素手叩き出てたね)、

 

ポンタさんの存在感あるプレイはやはり琴線に触れた。

 

我々世代の憧れである“いつまでもカッコイイお父さん”

 

がアリーナで見ていたという山本真央樹君にとっても、

 

自分で言ってた通り、すごい経験になったことと思います。

 

 

 

ドラムのことばっかり書いてしまったけどギターについても一言。

 

僕は角松さんの“エレキのエース”(Youtube46億年の刹那」

 

で弾いているエメラルドグリーンのギター)の存在感ある音が好きで、

 

「やっぱり角松さんがオーダーメイドするのは違うな」と改めて尊敬の念を

 

持っていたんですけど、第2世代(今回メインで使ったネックまで

 

エメラルドグリーンに染めてあるギター)は違うのか、

 

横浜アリーナではトレブルが効きすぎていたように思えました。

 

第1世代のは音が太くてトレブルも効いているから

 

角松さんの言うように“回りの音に埋もれない”だったのだけど、

 

ちょっと違うのかな。

 

 

 

それに引き換え(?)に鈴木英俊さんのギターはいい音出してましたね。

 

今までの黄色のストラトはライブだと福岡のウドンみたいに腰がなくって

 

せっかくのフレーズもフニャチンになってたんだけど、

 

今回使ってたのは芯がしっかりして鈴木さんらしいカッコいいフレーズが

 

バンバン決まってました。今剛先生はいなかったけど、

 

それに匹敵するくらい安定感ある素晴らしい演奏だったと思います。

 

 

 

もう一人、梶原さんは浅野さんとのツインギターの時代から 

 

楽しませて頂いているので応援してるんですけど、

 

やっぱり使っているギターのせいか、線が細いんですよね。

 

今剛先生のような超一流の安定感と比べられてしまうポジションなので…。

 

 

 

あと本当に個人的な希望としては1stアルバムをあそこまでやるんだったら、

 

鈴木茂 大先生に来てもらいたかったなぁ、と。

 

でもこれは声を大にしては言えないことなので…。

 

WAVE」で大先生がソロ弾いてたら、たぶん泣いたと思います。

 

 

 

 

 

(その3に続く)

 

7月2日に敢行された角松敏生 35th Anniversary LIVE
各方面で大いに話題になっていることと思います。

 

横浜アリーナ新装オープン初日であり、
知る人ぞ知る存在とは言え、デビュー以来35年間
(途中お休みはあったものの)
常に第一線で活躍を続け、先日はなんと、
35
年前のデビューアルバムの歌を取り直すなどという
普通ではあり得ない(また到底許されない)暴挙に出たり、
などなど今回は前振りが多数ありましたからね。
それにしてもあの横アリの埋まり具合!
角松さんがステージ上でおっしゃっていた
「コアなファンほど“どうしてこんなに売れたの?って言うんだ”」
にはこちらもニヤリです。

 

 まぁ、上に書いたようにデビューアルバムを使った広報戦略や、
角松さん自身がメディアへの露出を増やしていること、
そして角松第一世代たちの暮らし向きが

いろんな意味で余裕の出てきていること、

などなどが重なった結果でしょうね。

 

それにしても、周年ライブを東京でしかやらない!というのも、

さすが中小企業の社長さんの手堅い運営、と感心します。
放漫経営者だったら、きっと、
「お祭りなんだから最低でも東と西の2か所でやろうよ」と
太っ腹みせて大阪でも会場設けたと思います。
でも、そうしたら手間は倍かかるは、儲けはガタ減りするわで、
経営面を考えるとだいぶ違う結果になっていたでしょうね。
“選択と集中”、これをスローガンに掲げていた東芝の西田元社長・会長には、
まんまと騙されてウチのVISUAL系はレクザで揃えてしまいましたが、
角松さん、さすが経営者の判断されています。

 

まぁ、その分ファンは全国各地から神奈川県に向かわねばならず、
ウハウハの角松社長とは逆に、だいぶサイフも軽くなってしまったのではないかと。
「まぁ、5年に一度のことだから・・・」と自分自身に言い聞かせながら、
涙ぐましくグッズにも大枚はたいていたことと思います(笑)

 

でも、あれだけの多忙なミュージシャンたちをおさえるのは、
1日とはいえ、大変なことだったと思います。
6日間で6時間の演奏を完璧にするなんて、どれだけ超人なんでしょうか、
あの方達は…

その前後も、他のミュージシャンのサポートなどで、
スケジュール埋め尽くされているわけですし。凄すぎます。

 

さて、案の定と言わんばかりの、角松さん曰く“マラソン”に例えた
6時間のロングステージ。
確信犯の16時開始で終了は22時30分。
まぁ土曜日でしたから、次の日仕事休みの人や、クルマで来ている人は、
タップリ堪能して、その後遅いディナーを食したり、
老体にムチ打って朝までオフ会など、

様々な楽しみ方をされたことと思いますが、
電車組の人は結構厳しかったことと思います。暑かったしね。
やっぱり余韻に浸るためにも、可能であれば、
角松さんの周年ライブはクルマで行くのがベターだと思います。
ちなみに新横浜、穴場の駐車場あります。
僕も駐車料金合計600円でした。横アリまでは徒歩2分。

 

今回の35thライブ、内容は角松だから、もちろんハイクオリティな演奏、
素晴らしい演出など、ファンの皆さんやその筋の専門家の方が
既にアップされている通りで、ファンの末席に置いて頂いているような僕が、
今更加えて書くようなことはありません。
でも、僕の過去の放言を大目に見てきて頂いたアメンバーの皆さん限定

(当初~後にオープン)だし、“本音で語る”とわざわざタイトルに付けた

ぐらいなので、独り言を書いてみたいと思います。

あくまでも独り言であり、いい加減な内容ばかりなので、

いろいろ真に受けて各方面に拡散しないようお願いします(笑)

 

まずライブが決まった時から思っていたことは、
角松さん、よく横浜アリーナ改装後のこけら落としを選んだな、ってこと。
もちろん話題になることでの宣伝効果はあるし、演じる側も見る側も、
真新しいスペースで気持ちよく演れる、聴けるってのはありますよね。
また、角松さんのことだから“セカンド・ヴァージン”を奪いたかったのかも、
なんて(笑)
でも角松さんの職人気質を知る者としては、機器機材のトラブルも起こりうる
可能性も高いであろうオープン直後をよく選んだな、というのが実感です。
実際ライブではハウリングも発生していましたし、準備期間が限られる中で
パーフェクトにするのは難しかったかもしれません。

 

次は選曲です。
SEA BREEZE』の全曲演奏や、圧巻だった98名ものクワイヤによる
GET BACK TO THE LOVE」、「46億年の刹那」など長尺の曲をたっぷりと
聴けたのは長時間の周年ライブだからこそかもしれませんが、
ファンのとって「おぉーっ」となる曲はあんまりなかったように思えました。
どちらかというと、いつもライブで聴けるお馴染みナンバー中心だったような。
“直近の5年間を総括する”というコンセプトだったのかもしれませんが、
あまりライブに行かない末席を汚す程度のファンとしては、
「あんな曲、そんな曲、そういえばこんな曲もあったよね」みたいな飛び道具
(特に凍結前)も期待していたのですが。
ここは毎回行っている筋金入りの角松ライブファンの方からのご意見を

伺いたいところです。

 


(その2に続く)






 


 










このブログを書くのはナント1年ぶり。ほとんど1年に1作って間隔になってきて、ミュージシャンみたい。

まぁ、重たすぎる腰を上げるだけのことがあったのでキーボードを打つ気になったわけですが。

それが、このプログレッシブ・ロック・フェス2016です。


いつもツィートしているように、音楽における僕の本業はプログレッシブ・ロックと角松敏生です。


Youtubeにはプログレはあんまり上げておらず、「こいつどうせブラコンとかAOR好きなんだろ?」と思っている方も多いと思いますが、ソッチは好きは好きでも全然専門ではありませんので悪しからず。


でも、世の一般的な昔からのプログレファン同様に、プログレに関しては途中から新作を聴くことも少なくなってしまっていったわけです。

大大好きだったジェネシスやキャメルだって熱心に聞いていたのは、

ジェネシス…「そして三人が残った」(1978年)まで

キャメル…「リモートロマンス」(1979年)まで

でしたね。

1980年代に入ると角松さんもデビューするし、ソッチ系の音楽テンコ盛りで、身辺も急に賑やかになり、まぁ、じっくりとプログレを味わうような生活ではなくなってウン十年。そのまま今に至るわけです。


でも決してプログレ偉人達のことを忘れることはなく、新作は聴かなくとも、歴代数々の名盤やナンバーは折に触れて耳にし、「やっぱプログレ最高だよな。」とほくそ笑んでいたわけです。


そんな日々の中でも、エポックメイキングだったのは、ジェネシスの2代目ギタリスト、敬愛なるスティーブ・ハケット氏が何やらジェネシスナンバーを演っているらしいということに気付いたことでした。

「Genesis RevisitedⅡ」(2012年) えっ?つい最近じゃん。


このライブをYoutubeで聴いてみると、唖然!すごい…。

「一人ジェネシスを完璧に仕立て上げている」

「この時代にジェネシスが甦るなんてあり得ない」

「ただの懐古趣味ではなくて、完全に“今”に通用する内容だ」

相当な衝撃を受けました。


それも、このライブをやりに川崎に来てたなんて。

「えっ?日本のオジサンたち、これナマ?生だったの?」

えーっ、何で知らなかったんだ!!!!


人を羨んだり妬んだりすることはまずない僕ですが、この時だけは、頭の薄くなったオジサンたちがクラブチッタで「Firth Of Fifth」のソロをかぶりつくよう見ている光景が頭に浮かび猛烈な嫉妬心を抱きました。


それ以来、ハケット氏の存在が僕の中でまた大きくなっていったのです。


そんなある日、ハケット氏来日のニュースが。それとともにキャメルも!

えっ?ハケットとラティマー?一緒に来るの?あり得ないでしょ?ここロンドンじゃないし。

そもそも、自分ジェネシスよりキャメルのが好きだったし。キャメルは最初から聴いていたし。

「レディ・ファンタジー」なんて中学の時からコピーしてたし。

もう頭ん中グルグルです。


日程を見ると5月20日~5月23日あたりとか。

行けるか行けないか、行くのか行かないか。

ハケット氏とラティマー、どっちに行くのか。

また葛藤が始まったわけです。


(たぶん、つづく)

ここ数ヶ月の喧騒が嘘のような静かな時間。
やっぱり自分はここにいるのが自然で
ここにいるべきなんだろうなと思う。

明朝からまた急流に飲み込まれるような日々が来るけど、
今日一日はノンビリと過ごせそう。
これからも多くは望めないから
久々に都内ドライブでもするつもり。

そう言えば同じタイトルで
同じような時期にコメント書いたことあったな。
あの時は軽井沢に行ったんだっけと。
「つかの間の休日」

あれからもう3年も経っていた。
次の3年後はどこで何をしているのか?



THE MOMENT
  角松 敏生

いよいよ角松さん、久方振りのオリジナルアルバムが発売される。
明日発売予定だけど、今日はボクの誕生日なので
一日早く聴かせてもらいました(^^)

といっても、明日以降聴く方が多いわけですし、
ネタバレも顰蹙なので、内容は今日の所書きません(^^;
まぁ、思うところは多々あるのですが…。

じゃあ、要点だけ書こうかな?


このブログで何度も書いているように、僕は中学の頃から
ロックを聞き出し、そんな中でも所謂“プログレッシブ・ロック”
と呼ばれる類のものが大好きでした。
マイナーなものも聞きましたが、
特にKING CRIMSON、PINK FLOYD、EL&P、GENESIS、CAMEL
と言った“ブリティッシュ”ものにはどっぷりと浸かり、
そんな中でも一番好きなのはYESでした。

そして、その後、角松敏生がデビューしてからは、
このブログを見て頂ければお分かりのように、
角松さんのことをずっと聞き続けています。


でも、まさかこの21世紀になって、
角松さんがYESをやるなんて夢にも思いませんでした。
既に耳にされている方も多いと思われる「The Moment of 4.6 Billion Years」、
今日初めて聴きました。(あえて今日まで聴かなかった)

“角松さんがYESをやる”っても、
YESのサウンドをそっくりやっているわけではなく、
その精神性と手法をもって角松さん自身の音を作っているわけですが。
でも、インナーにはっきりとご自身が明記されているのですよ、
「これは70年代プログレ、特にYESへの強烈なオマージュである」ってね。

う~ん、驚くなぁ。そりゃ、今までだって、プログレっぽいサウンドだったり、
モロYESを感じさせる曲(の一部)もあったけど…。
(そもそも僕がプログレと角松さん両方好きな位なんだからそれは有なんだよ)

でも、あのプログレの隆盛期から40年経った今、日本人が、
このように明言し、正面切って取り組むとは思わなかったなぁ~。
まぁ、上にも書いたけど、ちゃんと角松さんの音楽になっているんですけどね。
※ちょっとSEBASTIAN HARDIEっぽい、というかMario Milloっぽいかも。
ギターも!ここボクしか言わないと思うのでポイントですよ!(^^)

でも、今回の新譜を聴いて思ったのはプログレという部分より、
やっぱり角松さんは、日本のロック・ポップスの
正統的な後継者なんだということ。
これは『存在の証明』なんかにも現れているけど、
角松さんの中に脈々と流れる血があるんですよね。

だから、今回のインナーで角松さんがYESと一緒に“リスペクト”として
四人囃子、カルメン・マキ&OZ、コスモスファクトリー
などの名を挙げているのはとてもしっくりくる。


あっ、また色々書き始めてしまった。
まぁ、まだ1回しか聴いていないし、また改めて書きますよ、
皆さんも聴きこんだ頃にでも。
「46億年の刹那」のことしか書いてないし。

一つ言えることは「とにかくライブで聴きたい」ということ。
このスケールの大きさはホールライブに映えるでしょう。

早く聴きたい!できれば、抽選当たってバックステージにも行きたい!(笑)